80歳になった祖父が、老人ホームに入居するために、持っている土地を売却することになりました。
実は、祖父の友人も、同じようなケースで土地売却を行ったのですが、その時に、売却についてよく調べなかったことで、失敗してしまったらしく、祖父は、その方の話を聞いて、とても慎重に売却相談をしています。
その方の失敗の原因は、名前の知られている企業グループの不動産会社に売却依頼をし、完全に任せっきりにしてしまったこと、だそうです。
大きな会社だから、間違いはないだろう、と、その方は疑いなくすべてを任せていたそうですが、結果として、想定していた額よりもかなり安く、売却することになってしまいました。
「大切なのは、会社の名前や大きさじゃなくて、営業マンがどれだけ熱心にやってくれるかだ」
と、その方は祖父に、しみじみと語っておられました。
名の知られている会社だからと言って、常に最高の仕事をしてくれるとは限らず、また、たとえ会社が無名でも、熱意のある営業マンはいます。
大切なことは、不動産会社を比較検討し、じっくり吟味して、本当に信頼できる人に、土地売却を依頼する、ということのようです。
40を目前にして、いまだ一人身の私に、祖父は、「少しでも高く売って、お前の結婚資金の足しにせにゃあ」と言っています。
祖父が、満足の行く形で、古くからの土地を売却するのが先か、私が、結婚相手を見つけるのが先か、競争になりそうです。
不動産売却の体験談「親孝行ができました」 »